社会に出て間もない新卒社員を迎え入れた時、企業はどんな事を彼らに期待するのでしょうか。逆に言えば、どんな事であれば新卒社員は期待に応えられそうなのか。
採用を計画する早めの段階から知っておきたい、新卒社員のできる事とその影響ついてご説明します。
新卒社員による企業への影響
これからたくさんの研修と経験を積んで大きく成長していく新卒社員。当然ながら今すぐできる事というのは限られていますが、彼らを迎え入れたからこそ起こる、企業への素晴らしい効果があります。
人材確保における効果
まず、若年層が入ってきた事で会社の年齢バランスが保たれました。
現場社員は実感しづらい事ではありますが、人事部や経営者にとってはホッと安心できること。会社を永続的に続けていくには絶対的に人材が必要であり、その人材を無事に迎え入れたという事は、会社の発展において非常に心強いことです。
また、新卒社員に対して自社がどういった会社か、今までどのような歴史を歩んできたかを伝える事で、会社の文化・歴史・ノウハウを引き継ぐ事ができ、今後も会社が守り続けられることになります。
周囲への副次的効果
新卒社員が入ってきた事で、周りが彼らをフォローしようと声を掛け合い、今まで以上に積極的にコミュニケーションを取ります。それが部署や組織全体の活性化へと繋がります。
また、先輩社員が新卒社員を教育=アウトプットするという事は、同時にこれまでの業務の振り返りをする事ができ、指導力も身に尽きます。
このように、新卒社員の入社に伴い、周囲に対して良い効果がある事が分かります。
新卒社員ならではの良さ
モチベーションが高く吸収力が人一倍ある時期です。業務に必要な情報や経験をどんどん取り入れ、とにかく経験値を上げてもらいましょう。
しかしそれに反して未経験だからこそ期待できる事も。
若くて企業カラーに染まっていない時期だからこそ、斬新なアイディアが生まれるかもしれません。アドバイスを求めてみると、第三者的目線から面白い答えが返ってきたり、世の中のトレンドに詳しかったり、企業活動に活かせる事もたくさんあるのです。
新卒社員の得意技
新卒社員が得意な事の例として、『協調性』『コミュニケーション能力』『行動力』『自己管理力』などが挙げられます。最近まで学生として集団行動をしていた為、周りと協力し意思疎通する事には馴染みがあり、就活中には説明会や面接などで初めての場所へ出向いていた為、考えて行動する力が備わっています。
それは企業のあらゆる場面で活かす事ができます。
部署間の橋渡しとしての役目や、チームワークの向上、新規事業への人員、次年度の採用業務などに、彼らのポテンシャルがうまく当てはめられるはずです。
たくさんの学びと失敗
企業が新卒社員に対して期待を膨らませる中で、彼らは多くの事を学び、失敗と成功を繰り返して経験を積んでいきます。中堅社員では忘れがちな『学び続ける』という積極性は企業へ嬉しい効果をもたらします。
積極性やチャレンジ精神から生まれる行動やアイディアは、変化の激しい世の中に対応でき、他社との差別化を図る上で重要な力となっていきます。
企業側は、新卒社員だから発揮できる効果をしっかりと把握し、会社の未来へ繋げていけるといいでしょう。