経営方針書はご存知の方も多いと思いますが、
実際に経営方針書を作成している企業がどれくらいあるかご存知ですか?
銀行の方にお聞きしたことがあるのですが、
中小企業で作成している会社は、8%程度とお聞きしました。
その中でも、毎年作成し続けている会社はおそらく3%程度であろう、と聞きました。
経営方針書は自社の方針の落し込みだけでなく、金融機関の評価向上にも繋がるツールです。
経営方針書とは?
文字通り、経営方針を書いてあるツールなのですが、
弊社では2010年の経営危機に陥った時から毎年、
経営方針書を作成しています。
経営方針書を作成することで、金融機関や仕入先、お客様、そして社員とその家族にも、
自社のこれから目指すべき目標、そしてどういう戦略を考えているのか?を活用し共有しています。
そうすることで、
●社員は自分達のやるべき事が明確になります。
●金融機関や仕入先は、弊社に対し何を協力すれば良いかが明確になります。
●お客様は弊社の考えに共感してもらうことで、更に関係を深めることが出来ます。
●内定者やその親御さんは、自分達のこれから入社をする会社に対し、
より安心感を持つと同時に、新卒の離職率低下に繋がります。
経営危機の際、会社が倒産せずに今に至るのも、この経営方針書を作っていたからです。
最初は金融機関に支援をお願いするために、
今後の会社の方向性や目標を共有するツールとして作成していました。
なので、最初は私を含めた経営陣しか内容は知りませんでした。
作成し始めて3年が経った時から金融機関へだけでなく、
『社員の皆にも共有しなければこの方針書を作成している意味を半減させてしまう』
と感じるようになり、共有するようにしました。
そして今では毎年、年度始めにホテルの会場で方針発表会を行い、
社員はもちろん金融機関や仕入先、お客様や社員の家族もお招きし、全社員で発表しています。
前回は『内定辞退者0名の仕組み』をご紹介しましたが
その1つにもなるのですが、まだ入社していない内定者にも経営方針発表会に参加してもらい、
入社してからの自分達の年度目標を1人づつ発表してもらっています。
更に、内定者の親御さんもお招きして会社の方針や社員の発表を聞いてもらうことで、
安心感をもって頂くようにしています。
それにより、入社後も親御さんからご子息に対してフォローもして頂けるからです。
しかしながら、方針書を作成し発表会をするだけでは、まだ社内への方針の浸透は不充分です。
今回はどのような取り組みをしているのかご紹介させていただきましたが、
次回からはさらに踏み込んで
●面談
●社長通信
●評価制度
●理念ビジョン深掘り会
についてご紹介させていただきます。
【7月8月のワクスマ見学会のお知らせ】
今回は経営方針だけでなく、様々な『浸透=社員の巻き込む“仕組み”』を中心に
【ワクスマ見学会】でご案内します。
■日 時 :7月17日(火)、7月26日(木)、8月2日(木)
※それぞれ13:30 – 15:30です。
■場 所 :石井事務機センター(もちろん無料です)
【プロフィール】
石井 聖博(いしい・まさひろ)
キヤノンマーケティングジャパン株式会社を経て、2006年株式会社石井事務機センターに入社。2015年より現職。従来のオフィス機器販売から、より良いワークスタイルを提案する会社への変革に着手。2016年、本社をライブオフィス化し、自社の働き方を実際に体感できる“ワクスマ”事業を開始。中小企業に特化したテレワークやICTを活用した多様な働き方に挑戦している。帝京大経済学部卒。岡山市出身。1979年生。