採用担当が新たに人材を確保する際、新卒採用or中途採用で悩む事があります。
その決断をする際にポイントとなるのが、採用後=入社後に、両者の働き方にどのような違いがあるのかを知る事です。
入社後のその先までイメージを膨らませた上で、採用方法を上手に使い分けて採用業務に取り組んでいきましょう。
入社後に採用担当がやるべきこと
採用業務は合否を出したら終わりではなく、入社後に社員が活躍できるようサポートしていく事も大切な仕事のひとつです。
今まで連絡を取り合い面談をした採用担当者は、新入社員にとって信頼できる人となっています。
その信頼に応えるよう、入社後は業務に十分に慣れるまでしっかりとしたサポートをしてこそ、素晴らしい採用担当といえます。
指導方法とそれぞれの思い
新卒採用と中途採用では、同じ時期に入社したとはいえこれまでのバックグラウンドには大きな違いがあります。
それぞれに最適で効率的な時間の使い方があるにも関わらず、近年ではそれが把握できていない会社もちらほらと見受けられます。
指導や研修については、正しい情報収集と指導方法が求められています。
研修方法の違い
共通した研修は、企業や業務についての内容で、これについてはほぼ同じように進行していきます。
(中途社員かつ同業他社から入ったような方はそこを省くことも)
しかし、一般的なビジネスマナー(名刺交換の仕方や社会人としての心構えなど)は、新卒社員はじっくりと時間をかけて行うのに対し、中途採用者では、部分的に行うか省きます。
人ごとに研修項目の有無を見極めたり研修を外部に委託して、効率よく進めていきましょう。
新卒採用者と中途採用者の思考
新卒社員で多い悩みと言えば、分からない事が分からない。
つまり、何が分からないかを自身で把握していなく行き詰っているケースです。
同期との成長に差を感じ始めたり、今後の業務への取り組み方に頭を抱えている事があります。
一方で中途採用者は、これまでの仕事の取り組み方と“現在”を比べています。比べようとしているわけではなく、自然と頭の中で比較をしてしまうのです。
その差を感じるたびにストレスとなることもあるので、採用担当や上司からのサポートが欠かせません。
入社後・配属後のフォローとは?
中途採用者は、同期がいないか少人数である事がほとんど。
悩みや雑談ができるような人がいるかいないかでは、会社の居心地の良さに大きな差を生みます。
中途採用者へは悩みを聞いてひとつひとつフォローをしていくというよりは、“会社全体で温かく迎えて一体感を作る”という雰囲気・環境づくりが根本的な解決となるのです。
新卒社員の彼らは、今後、自身がどのように進んでいくかを把握しづらい傾向にあります。
定期的に面談をして目標を設定し、未来へのイメージを一緒に膨らませるようにしましょう。
ある程度の道しるべを作ってあげると、そのゴールに向かう事に注力・集中でき、また頑張ることができるのです。
独り立ちをした次のステージ
業務に慣れた新入社員たちはキャリアプランにも大きな違いがあります。
新卒社員では、現在の仕事のスキルを磨き、部長やチームリーダーのような立場を目指します。
初めて就職した会社だけに、理念や思いが浸透され、いわゆる“会社思い”な人間へと成長していきます。
一方、中途社員が目指すところは、その業務のエキスパートや今の業務改善を行うこと、会社の根幹を支えるようなポジションになる事です。
新卒・中途社員は、それぞれ成長スピードやキャリアプラン等の考えに違いがあるため、採用担当側が、経営計画に合った必要な人材を見極め、育成していきましょう。