情報が溢れているオフィスでは、セキュリティソフト等を導入してさまざまなセキュリティ対策を行っていることがほとんどですね。しかし、そこで働く従業員の意識はどうでしょうか?従業員ひとりひとりがセキュリティ対策を意識しているでしょうか?意外と抜け落ちてしまっている従業員へのセキュリティ教育。今回はここに注目して解説していきます。
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従業員のセキュリティリテラシーの重要性
セキュリティリテラシーとは、セキュリティに対する知識や理解度のことを指します。
企業がオフィス環境に対して物理的にセキュリティ対策をしていても、従業員がセキュリティについて理解し、対策を実行していないと、その企業のセキュリティ対策に抜け穴ができてしまっている状態です。
例えば、従業員ひとりひとりが使っているパソコンにウイルスが侵入しようとした時、正しく対処しなくては、サイバー攻撃にあってしまいます。そしてその損害は1台のパソコンだけでなく、企業全体へ広がる可能性も出てくるのです。
環境対策と共に従業員に対してもしっかりとセキュリティ教育をして、企業全体で万全な対策を取りましょう。
セキュリティリテラシーアップの方法例
従業員のセキュリティリテラシーを上げるのには、先ずは社内研修をする必要があります。
予め作成しておいた社内マニュアルに沿って、担当者が従業員へ説明をし、なんのために行うのか、行わないとどうなるのか、他社の被害例などを挙げて具体的に説明すると理解され易くなります。
次に、研修後は研修での理解度を確認するため簡単なテストを実施しましょう。
そのテストの結果によっては更にフォローアップをして、必要レベルまでセキュリティ対策について覚えてもらいます。
研修・テストともにオンラインでも実施可能なため、テレワークの社員も含め必ず全員に受けるようにしてください。
また、定期的に研修を実施して、低下してしまうセキュリティへの意識を上げていきましょう。
定期的に研修を行えば、従業員の入れ替えにも対応することができるため、半年に1度や年に1度など、継続して行いましょう。
従業員が覚えておくべき具体的セキュリティ対策
研修のメイントピックスにもなる具体的なセキュリティ対策方法です。実際にどんなことをすればいいのか、今回は上位3つをご紹介します。
定期的なパソコンのアップデート
OSやソフトウェアなどの環境が最新でないと、折角対策しているセキュリティ効果が発揮できないことがあります。アップデートは従業員任せにするのではなく、担当部署から定期的に周知し、各パソコンのアップデートを促しましょう。
あやしいメールやファイル、webページは開かない
少しでも不自然なメールや、ファイルはむやみに開かずに、誤って開いた場合でもそこから何かをクリックしてはいけません。また、そのあやしいメールやファイルをきっかけにパソコンに不具合が生じた際は、速やかに担当部署へ報告してもらいましょう。
パスワードの適切な管理
各システムやファイルにパスワードが設定されている場合、そのパスワードが簡単に予想されない複雑なものにしましょう。
例えば、1234やabc等のパスワードでは簡単に外部から見破られてしまいます。ある程度の複雑な英数字で設定し、中途半端な対策とならないようにしましょう。
まとめ
従業員ひとりひとりが高い意識を持ってセキュリティ対策を行わないと、企業全体が損害を受けることにもなります。
オフィス環境に対してのセキュリティを行った後は、必ず従業員のセキュリティリテラシーを上げて、セキュリティに強い企業を実現させましょう!