前回記事で、2人の社員の評価について考察しました。
人を評価するには同じ価値基準の「ものさし」が必要です。
評価が難しい原因
人が人を評価することが難しいことには理由は様々ありますが、
会社が社員を評価する場合には「同じものさし」を社員と共有している必要があります。
ものさしとは、会社独自の価値基準のことです。
① ものさしを用意していない
② 異なるものさしで社員を評価している
この2つが評価を難しくしてしまう原因です。
価値基準のものさしが異なっていれば、社員は個々のものさしで動くことになります。
個々の価値基準で行動するとどのようなことが起きるでしょうか。
個々の価値基準で動くと
あなたは、社員に指示を出しても本質的な話しが伝わらず、疲れ果ててしまったというご経験はありますか?
「なぜ話が伝わらないんだろう」
と感じる経営者は多くいらっしゃいます。
個々の社員の能力や性格による面もありますが、そもそもの価値基準が合っていなければ能力に関わらず意思疎通はできません。
組織で同じ価値基準を持たず、個々の価値基準で行動すると、社員を育成しなければならない経営者は社員や部下に「こうしなさい」「これを優先しなさい」と一つ一つの行動を伝えなければならないでしょう。
これでは労力がかかり、経営者の大きな負担となります。
いちいち指示を出される社員にとってみても、自分の価値基準を否定されたと感じ、仕事に意欲をもつことはできないでしょう。
お互いのストレスを増やしてしまうため、このような状態は避けたいものです。
大前提を社員へ伝える
価値観の違うもの同士で、どちらか一方の価値基準を押しつけることはできません。
会社が一方的に「このように考えなさい」と社員に言っても、社員が自分の価値観と合わないと感じれば会社に定着させるのは難しいでしょう。
ストレスや時間の無駄を省くためにも、会社と社員で同じ価値基準を共有する必要があります。
経営者は会社の目的を定め、社員にも同じ価値基準を持ってもらうために会社の目的という大前提を社員に明確に伝える必要があります。
社員が会社の大前提を把握していれば、状況に応じて社員が自分自身で優先順位をつけることができます。
目指す方向がわかっていれば、社員は個々の能力や特性を活かしながら目標に向かって行動することができます。
同じものさしで実現できること
経営者の考えややり方を都度社員に伝え動かす会社と、社員がそれぞれの考えで動きながら目標に向かう会社。
どちらが実績を上げられるかを想像するのは難しくないでしょう。
経営者と社員が同じビジョンを持ち動く会社は、困難も乗り越えられる強さがあります。
会社と社員が同じものさしを持つことが必要だということはご理解いただけたでしょうか。
私たちワクスマは、会社と社員が同じものさしを持つことで、会社の成長と個人の成長を重ねることができ、それを実現できるのがワクスマ独自の評価制度だと考えています。
次の記事でこのことを共有した私たちの社内ディスカッションの様子をご紹介します。