【10月4日】山陽新聞に掲載されました
多様な働き方 全国から注目
ワークスマイルラボ 延べ3,000社訪問
ワークスマイルラボ (岡山市南区福浜町)がITツールや関連機器の販売、コンサルティングを通して多様な働き方を提案し注目を集めている。ショールームとして公開する本社オフィスには全国から延べ3千社が訪問。中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援や職場環境づくりで業績を伸ばす。
席を固定しない 「フリーアドレス」、テレワークの社員らを映したモニター、ノートパソコンに掲げた退社時刻宣言カード…。 本社オフィスには生産性向上につながる実践事例が詰まっている。その数はおよそ70。請求書のメール送信などパソコン上での事務作業を自動化するツールも採用し、その全てが〝商品〟でもある。 「大事なのは安価で使い勝手が良いこと。実際に当社で試した上で提案している」と広報担当の瀬尾直樹さん(44)。
2016年から職場見学を受け入れ、1日に1、2社が訪れる。19年にテレワークを導入した生命保険代理店・グ レート(同新保)の小川太郎社長(59)は「実際のやりとりを見て具体的なイメージができた。会社にかかった電話にテレワークの社員が対応する環境も整えてもらい役立っている」と話す。
事業は「DX」「働きやすい環境づくり」「採用・育成」 の各支援を柱に、従業員50人以下の中小企業をターゲットとする。主力はDXで、商材 の販売のほか、職場に導入し たツールを活用できるよう伴走支援をメニュー化。社内のルール整備や勉強会の開 催、推進チームの発足について助言する。環境づくりではテレワークのノウハウなどを提案。採用・育成で は理念やビジョンに共感してもらうための合同説明会や求人サイトの在り方を伝授し、人材育成を支援する。
情報通信技術の進展や新型コロナウイルス禍でワークスタイルを見直す動きもあって事業領域が拡大。直近の売上高は7億4900万円(23年11月期)と10年間で1.6倍になった。23年の「日本中小企業大賞」(一般社団法人中小企業からニッポンを元気にプロジ ェクト主催)では、同大賞のMVPとベストプランニング賞(事業成長率部門)の最優秀賞を獲得した。ワークスマイルラボは「意思決定の速さを強みとする中小企業には大企業に負けないくらい、生産性を高められるチャンスがる。時代に合った働き方を追求し全国に波及させたい」としている。(高橋由大)