前回記事で、評価制度コンサルティングのキックオフミーティングから共通項目までの期間目安は1~3か月とご紹介しました。
今回はステップ2となる評価シート作成についてご紹介します。
ステップ2:評価シートの作り込み
前回記事でもご紹介した通り共通項目作成までは1~3か月が目安。
次の3か月でさらに具体的な項目を作り評価シートを完成させていきます。
ステップ1と同様、ミーティングを月1~2回いただくのみ。
お話を伺いながらコンサルタントが評価シートを作成いたします。
「職種・役職ごとの項目」
ステップ1で会社全体の共通項目を決めました。
ステップ2では「職種・役職ごとの項目」を決定していきます。
会社のビジョンに沿ってどのように行動すればいいかは、職種や役職によって変わります。
例えば、管理職に対してはリーダーシップやマネジメント能力が求められるのに対し、専門職は技術や対応力が求められるなど、立場や段階によって求められることが変わってくるでしょう。
組織図を参考にし、「課長部長に求めることはどのようなことですか?」など質問をさせていただきながらコンサルタントが項目を作成します。
月1~2回のミーティングには社長お一人で参加される方もいらっしゃいますが、各部門の管理者の方にもご参加いただくこともあります。
運用業務に関わるご担当者が決まっていれば、導入目的や運用の方法などを準備段階から一緒にご理解いただくと運用開始がスムーズです。
実際の業務に落とし込んだ項目をコンサルタントが作り込み、運用スタートに向けてしっかりと準備させていただきます。
評価シート作成の難しいポイント
もしビジョンを作成していなければ、ステップ1でビジョンを決めることからお手伝いします。
ビジョンや目標が固まり、会社全体で共通して行う行動目標が決まった次は各業務への具体的な落とし込みです。
評価シート作成の重要なポイントはこの「落とし込み」で、同時に一番難しいポイントでもあります。
会議で目標の達成度合いを示すKGIを報告しているという会社は比較的多いですが、その下のKPI(中間目標)、KDI(行動量)まで報告しているという会社は少ないという現状があります。
特に製造業は数値化できないという会社が多く、売り上げや粗利は数値化しやすくても、工程ごとにどれくらい利益を生んでいるかというのはわかりにくいもの。
ですが、「何をしたら評価できるのか」を社員と共有して行くには「何をしたらいいのか」を明確にする必要があります。難しいポイントではありますが、行動が明確になれば社員育成にも業績アップにも直結していくので取り組む価値は十分にあります。
ワクスマのコンサルティングでは、職種を問わずKPI・KDIをとる仕組みを考えるところからサポートいたします。
最初のゴールは社員説明会
ステップ1から会社のビジョンを明確にし、全社員で取り組むこと、各部署や役職ごとに取り組むことまで行動を具体的にして評価シートを作り上げていきます。
ですが、評価シートを決定しただけではスムーズな運用ができません。
それはなぜでしょうか。
どんなことでも同じですが、会社が何か新しいことをはじめるには、社員に理解してもらうことが必要です。
評価制度も同じで、経営者が一方的に項目を決めただけでは理解は得られません。
評価者となる管理職の方々にも、行動を起こす社員の皆様にも、会社全体に浸透させていく必要があります。
評価シート作成後、目指す最初のゴールは社員説明会です。
ステップ3となる社員説明会から運用までは次の記事でご紹介します。