近年の人材確保は、企業の規模に関係なく、新卒・中途採用この2つの良さをうまく取り入れながら行われるようになってきました。
採用担当者は、経営状況や人材配置の変化などに対応する為、採用手段を適宜使い分けていく必要があります。
では一体どのように使い分けたらいいのか、採用業務に使える内容を詳しく解説していきます!
中途採用・新卒採用の中身を比べる
人材を採用するパターンは主に2つで、学校を卒業したばかりの学生を受け入れる新卒採用と、就業経験のある人を確保する中途採用です。この異なる2つ採用方法には注意するべき違いがいくつかあります。
採用の目的
新卒を採用する目的は、社会人経験がないから故にある『育成しやすさ』にあります。
固定観念がなく何色にも染まっていないため、自社の理念や仕事のやり方に馴染みやすく、考え方への共感度が高い傾向にあります。
また、若い年齢層を取り入れる事で人材の年齢バランスを適正にキープする事は、永続的な会社経営のキホンと言えます。
一方で、中途採用ではどの企業も『戦力』を求めています。
人材育成は非常に時間を要しますが、その育成期間を少しでも省く事ができるというのは魅力的です。
すでに持っている経験やスキルを活かせば、企業の成長スピードを加速させる事ができます。
入社時期の違い
ご存知の通り新卒社員の入社時期は毎年4月ですが、中途採用は調整次第で必要な時期に入社日を設定する事ができます。
よって『今すぐ』『〇週間後』など人材が必要なタイミングで採用ができる事は、企業にとってメリットしかありません。
コスト
新卒・中途採用ではそれぞれ必要な費用が異なります。
一人当たり新卒は約93万円、中途は約103万円と言われており少し中途採用の方が高くなっています。
その理由としては中途採用の方が採用基準のレベルが高く、条件に合う人を長期間に渡り様々な方法で採用をするからと言われています。
しかし企業規模や経営状況によっては、たくさんのコストをかけられない事も・・・。
コストを削減する為には、求人媒体の比較や、採用エージェントを上手に活用して、自社にマッチした効率のいい採用方法を見つけていきましょう。
意外な採用基準
これまで新卒と中途の採用を比べてきましたが、当社ワクスマが採用の際に一番大切にしていることは、実は新卒も中途も共通しています。
それは、『会社の理念ビジョンに共感していること』です。
根幹にあるこの考え方が一緒でなければ、長い期間、同じ時間を過ごす事は難しく、意見がぶつかるばかり。
逆に言えば、この基本的考え方が一緒な者同士であれば、この先に問題があっても共に挑戦し戦うことができ、企業が強いチームへと成長できるのです。
結局どちらを優先したらいいのか
新卒と中途のどちらにするかは、人材が必要なタイミングと、経営戦略によって変わってきます。
即戦力が欲しい、急いで人員欠如をカバーしたい、という事であれば中途採用が適しているでしょう。
しかし若くてフレッシュな人を入れて会社を活性化させたい、イチから人材を育てたい意向であれば新卒採用が優先されます。
採用担当者が、新卒採用、中途採用それぞれの良さを理解し、その時の企業の状況を踏まえてバランスよく使い分けていく事が、理想的な採用方法です。